ネーミングセンス

漫画を描くのが好きなだけあって、
キャラクターを考えるのも大好き!!


性格や外見。自分が魅力的に思う人間を想像して、
あれこれ動かせるのが漫画の醍醐味だろう。


僕がキャラクターを作るときは、あまり細かいことは決めない。
ざっくりとした設定を決めたら、物語を進めてしまう。
人間は複雑なんだし、その時々で考えることは変わる。
物語を進めながら、そのキャラの人間性を固めていけばいい。


あまりキャラに設定を持たせないことで
「あれをやらせよう」「これをやらせてみよう」と自由な発想が生まれてくる。
もちろん多重人格者にさせないために、必要最低限の設定と
「これだけは譲れない」という動機付けは必要ではある。


でも、僕がキャラクターを作る上で一番悩むのが、キャラの「名前」だ!!
いつも、キャラの基本設定は作れても、最後に名づけで悩むのだ。
キャラクターに名前を付けることで、命が宿るような気がするから、
そのキャラにピッタリの名前をつけたいと思うのだ。
そのピッタリの名前がなかなか思いつかなくて、いつも何時間も考えてしまう。
僕はネーミングセンスは皆無だ。すらすら名づけできる人はすごいと思う!!


僕が名づけをするときは、そのキャラクターの特徴をとらえた名前を付けることが多い。すごく安直にネーミングすることもあれば(元気なキャラだから、名前は「元気」とか)かなりひねることもある。


pixivで企画をしている【ゆるほの街】のキャラクターを例にとる。



とにかくおしゃべり好き。仕事中でも、ついつい話し込んでしまって、仕事が遅れることもしょっちゅう。
口を開けばマシンガンのように話が止まらないのに、エロネタを吹っ掛けたら照れて黙ってしまう。


そんなキャラを作ってみた。さて、どんな名前を付けようか。
う~ん。マシンガンのようにしゃべるキャラか・・・。マシンガン・・・ましん・・・。
漢字に置き換えてみようか。いろいろ漢字を変換してみる。
満・伸・岸(ま・しん・がん)。あっ!!これを逆に読んだら人名になるじゃん!!
読み方も変えて
岸 伸満(きし のぶみつ)
うん!!良い名前だ。これで決定だ!!



パン屋でアルバイトをする高校2年生。パンは大好きだけど、食事はごはん党。
美術部に所属しているけど、画才は全くない!!


そんなキャラを作ってみた。さて、どんな名前を付けようか。
う~ん。いろいろ特徴はあるから、どこかに焦点を当てなければ。
このキャラが一番特徴的なのは、パン屋でアルバイトしているところかな。

パンか・・・。パンの原材料って何だっけ?
小麦粉に卵にバターに牛乳、あとドライイーストだっけ?(うろ覚え)
・・・ん?ドライイースト?これ人名に変換できそうだな。

ドライ=乾燥・・・乾って人名で「いぬい」って読むよな。
イースト=スペルは違うけど「東」とも訳せる。東は「あずま」とも読むな。
「いぬい あずま」。うん!!語感も悪くない。人名っぽい感じに変換してみよう。
いぬいは「乾」で良いとして、「あずま」は他に変換しよう。
「あずま」と入力して変換キーを押したら「梓馬」が出てきた。いいじゃんこれ!!
というわけで
乾 梓馬(いぬい あずま)
というキャラクターが生まれた。


文章で書くと、あっさり決まっているように見えるが、これでも何日もかかったのだ!!
キャラクターの名づけは本当に悩ましい。
だけど、苦労して名付けただけに、キャラクターへの愛着は大きいものだ。

f:id:akira_ban:20170523120936p:plain