相棒その①

僕は漫画は9割はアナログで描いている。
(吹き出しだけはillustratorで仕上げている)


子供のころは文房具には興味が無くて、書ければいいじゃん!!
という感じで、そこら辺にあったシャープペンシルで勉強していたものだ。


5月2日に、運命的に出会った画材のお陰で、絵を描く楽しみを知ったことを書いた。
そして漫画を描こう!!と。


でも、漫画を描くにあたって、どんな画材を使っていいのか分からなくて
漫画技法書を読んで、つけペンスクリーントーン、デジタルソフト、
いろいろな情報があって混乱したものだ。


なので、お小遣いを使い果たしては、一通りの画材を試してみた。
(今でこそ漫画はお金をかけずに描けているが、始めた当初はいろいろ散財したものだ)


どれもこれも、自分にしっくりくるものがなかった。
僕が大好きな作家さんの一人に『たかはしみき』さんという方がいる。
『こげパン』というキャラで有名な方で、エッセイ本を多数出版している。


その作家さんのエッセイに、ご自身の作品の描き方が紹介されていた。
シャープペンシルで描いてコピーを取って、マーカーで描いています』とあって
シャープペンシルで漫画を描いてもいいんだ!?」と目からウロコだった。


そんなわけで、シャープペンシルで線を描いてみた。
おおっ!!自分が求めていた線だ!!感動したものだ。
それ以来、僕はシャープペンシルで漫画を描くようになった。


その時は、100均で売っているようなチープなシャープペンシルを使っていたが
ちょっと奮発してでも、もっと描きやすいシャープペンシルがないかなと、思うようになった。


自分にとって最高のシャープペンシルを求めて、
大きな文房具屋に行って、一日中シャープペンシルを試し書きした。


ついに見つけた!!プラチナ万年筆『プロユース』だ!!

太くて短い。持ち手の部分が蛇腹状になっている。ぱっと見、不思議な形をしている。
しかし!!それが手にフィットする最高の形状だ。
ずっと握っていても指先が痛くならない。
適度な重みがあって、安定感も素晴らしい。非の打ち所がない!!
僕にとっては、最高のシャープペンシルだ。迷いなくこれを漫画の相棒に選んだ!!

 

シャープペンシルは見つかった。
続いては、シャープペンシルの芯だ。


僕は濃い芯が好きだ。最低でも2Bがいい。
HBの芯はたくさんあるが、2B以上となると種類が限られてくる。

 

何種類かの芯を買ってみて、自分が相棒に選んだのは
三菱『Hi-uni 4B』とファーバーカステルスーパーポリマー 2B』だ。

 

さすが4B!!ものすごく濃く描ける。力を入れなくてもサラサラと描ける。
しかし、描いているうちに芯の粉が大量に出てくるのが難点だ。

 

だから、下書きには『Hi-uni 4B』で描く。
そしてライトテーブルで清書用の紙に重ねて透かせる。
下書きが濃いから、線がはっきり見える。

 

そして、スーパーポリマー2Bでペン入れをする。
芯の粉が出にくいから、力を入れても原稿を汚すことはない。安心して描ける。


描ければ何でもいいじゃん。と言っていた昔の自分が恥ずかしくなる。
それは違う!!ちゃんと自分に合った画材を使うべきなのだ。


他にも紹介したい画材はあるが、続きはまた明日。

 

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