粘土
他人とのコミュニケーションは難しいと思う。
価値観、生き方、自分が大切に思うもの、自分がなにをしたいのか。
人それぞれ違うし、違って当然!!
意見をぶつけ合うこともあるだろう。でも否定をしてはいけない。
人間を粘土に例えたとしたら、
意見をぶつけ合うことは、粘土をつぎ足すことだ。
人間的にも大きくなれることだろう。
否定することは、粘土をこそげとることだ。
その人の人間性までも削り取られてしまう。
だから、僕は意見の食い違いがあったときに、
相手に自分の考えを伝えることはしても、相手を否定することはしない。
相手を否定しない。口にするのは簡単だ。でも実際には難しい。
『嫉妬』から生まれる負のエネルギーは恐ろしいものだ。
僕も他人の作品を見て「どうしてこの作品が、評価が高いの?」と嫉妬してしまうことがある。素直に良さを認められなくて、粗を探して、最終的には全否定してしまう。
そして、他人を傷つけてしまう。それがなによりも恐ろしい。
嫉妬するのは、自分に自信がないからだ。自分に自信が持てば嫉妬心も無くなる。
誰から認められなくても、自分だけでも自分を認められれば、少なくとも嫉妬心から相手を傷つけることはなくなるだろう。
だから、僕は「自分の作品が大好きだ!」と言い続ける。
自分のためでもあり、誰も傷つけたくないからだ。
それでも、相手を否定したい。傷つけてしまいかねない感情に襲われたら、
何も見なかったことにしてそこから離れることだ。何も傷つけないためにも。
自分から距離を置いていった人間もたくさんいる。
嫌いだから離れたんじゃない。傷つけたくないから離れた。
甘い考えなのかもしれないが、僕はそれが正解だと信じている。
そう思うと、相手を否定することなく、素直に意見をぶつけ合える関係は、本当に奇跡的で貴重な関係だろう。
一生大切にしたい!!