原点に返る
遅めのお昼ご飯を食べながらしょうちゃんに愚痴を聞いてもらった。
「自分にとって面白さはなんなのか?」
「もっと画力を上げたい」
そういったことをグダグダと話していた。
pixivで作品をアップしている以上は、本音を言ってしまうと
もっと閲覧数が増えてほしいし、いいね!もついてほしい。
打ち明けてしまうと、自分自身が目標にしていることは
「閲覧数1000以上」「いいね!20以上」を達成したい。
現実は、どちらも目標の足元にも及ばない!!
自分が好きで描いているんだから、そんなの気にしたって仕方ない。
評価が低くても描き続けていくしかないんだから!!
分かってる。分かってるけど!!でも・・・!!
自分でも分かってはいるが、自分の絵は好き嫌いがはっきり分かれるだろう。
むしろ「嫌い派」が多数を占めているだろうとも。
自分で言うのもおこがましいが、自分の画風は好きだ!!
子供のころからサンリオやサンエックスなどのキャラクターものが好きだった。
「リラックマ」や「おさるのもんきち」が大好きで、コレクションもしていた。
だから漫画キャラもリアルなものよりも、三頭身のゆるっとしたキャラのほうが大好きだ!!
僕は漫画ではやっぱりBLを描きたい。ほのぼのできる恋愛ものを描きたい。
でも、三頭身キャラでのBL作品はめったに見かけない。
三頭身キャラのBLを描くということは「前例がないことに挑戦している」といえば
カッコいいかもしれないが、結局は一般受けしない作品を描いているだけなのだ。
だから自分の作品は評価されないのだろう。
しょうちゃんから言われたことは
「あきらっちの場合は『自分が描きたいものを描くこと』と『一般受けすること』の両立は難しい!!どっちに重点を置くのかを決めなければいけないんじゃないのか?」と。
「そもそも、あきらっちはきちんと絵の勉強をしたわけじゃない。
デッサンも狂いまくっているし、素人が見ても雑だということが分かる」
と厳しい指摘ももらってしまった。
しょうちゃんの言うことはもっともだ。だから決めた!!
今更だけど、もっと絵の勉強をしよう!!
今までは「自分は絵が描けないことは自覚している。だからストーリーで勝負しよう!!」そう思っていた。でもそれだけじゃいけないんだと。やっぱりマンガである以上は「絵でも勝負しないといけない」
せっかく作り上げたストーリーも、絵の粗さのせいで腰砕けにしている。
しょうちゃんと話をしていて、改めてそのことに気づかされた。
さて、どうやって勉強をしようか・・・。
今でこそ漫画は描くばかりで、漫画を読む時間が無くなっている。
なにも参考にすることなく、自分の感覚だけで描いてしまっているから、成長も頭打ちになっているのだろう。
そこでタイトルの「原点に返る」ということで、今の自分の絵柄に手本になった漫画家さんがいたはずだ!!
自分が大好きな漫画家さんは誰だったのだろう。
記憶の糸をたどって、ようやく思い出した。
『桜田ラブ』先生という漫画家だ。
代表作に「ラブ薔薇絵日記」という書籍がある。
三頭身で描かれた独独のタッチと、ハイセンスな展開のエッセイ作品だ。
僕が漫画を描き始めたときに、構図に悩んだときに参考にさせてもらっていたことを思い出した。
でも、いつしかその本を無くしてしまっていた。
何年か前の大掃除のどさくさに紛れて処分してしまったのかもしれない。
もう一度この本を購入しよう。
そして絵の勉強の基本中の基本である、模写からやり直そう!!
さっそくネットで注文した!!