アナログとデジタル

僕には、心の底から信頼して大切に思う親友がいる。
4月30日に、親友の家に遊びに行ったときに、親友が「ブログを始めたんだ」と教えてくれた。

 

pixivでも、自分の想いを漫画にして投稿しているけど、
ブログという形で、こう頭の中でモヤモヤしている思いを
打ち明けるのも楽しいかもしれないと思って、僕もブログを開設してみた。

 

さて、記念すべき1弾目の投稿。なにを書こうか?

 

僕は、漫画の絵は完全にアナログで描いている。
シャープペンシルで線を描いて、色鉛筆で着色をして、スキャンしてセリフを入力して、そしてようやくpixivに投稿している。

 

デジタルで描く人が多数派になっている時代で、どうしてアナログで描くことにこだわるのか。
別にこだわっているわけじゃない。デジタルにも長所があるということは分かっているし、デジタルにも挑戦しようと思って、10年前にペンタブを買ったこともある。

 

このブログでは、ダイレクトに絵を描くことができるそうだ。
クローゼットで眠っていたペンタブを、10年ぶりに掘り起こして描いてみた。

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・・・うん。なんだろう。
画力云々のレベル以前に、もうね、はっきり言って楽しくない!!

 

シャープペンシルと色鉛筆で描いていると「うわ~、相変わらず下手だな。」と思いつつも、自分の作品に魂が入っていく感覚がして嬉しく感じるんだけど。

 

なんでだろう、デジタルで描いてみたら、「うわ~。下手だな。ここを修正してみよう。もう一度描き直してみよう」って終わりが見えない無限ループに入ってしまったような気がする。気持ちを込めて描く余裕がなくなってしまった。
だんだんめまいがして気持ち悪くなってきた。

 

今、こうして感じたのは、アナログは「不完全であることが許される」、デジタルは「完璧さを要求される」のかもしれない。

 

色塗りを例にしてみる。
色鉛筆で塗ると、自分の意志とは無関係に色ムラは発生する。
パソコンで塗ると、ムラが出ることなく美しい単色になる。

 

デジタルは確かにきれいだと思うよ。でも「キレイすぎる」んだよ!
僕は普段から、細かいことは気にしない。完璧な人間じゃないし、完璧になりたいとも思わない。
ちょっとくらいダメなところがあってもいいじゃん。

 

僕はそう思いながら生きている。
デジタルで絵を描くと、色も線もきれいに出るから、
それに見合った「完璧な」絵を描かなきゃと思ってしまった。正直、しんどい。
不完全な絵を描いていく方が自分らしいと思う。ちょっとくらい歪みやムラがあった絵が僕らしい。自分の生き方ではデジタルは合わないのかもしれない。

 

シャープペンシルと色鉛筆で描いた、いびつな自分の作品は決して嫌いじゃない。
今回デジタルを使ってみて、改めてそう思った。

だから、僕はこれからもpixivではアナログで描いていこうと思う。

 


ただ、10年前に買ったペンタブにこうして日の目を見せられたことは嬉しかった。
デジタルで絵が描けないと思いつつ、10年もペンタブを捨てずに大切にしまっていた。
きっと、自分の中で、デジタルに挑戦したいという気持ちがずっと残っていたんだと思う。

 

だから、これからこのブログではペンタブを使ってデジ絵を描こうと思う。
どうせ誰も見ることない自己満足的なブログだからいいよね。