相棒その②

昨日はシャープペンシルを紹介した。


僕は漫画は色鉛筆で着色している。
漫画と言えばスクリーントーンを使うのが一般的だろう。
不器用なので、スクリーントーンを切り貼りする作業ができない。
それに、スクリーントーンも安いものではない。


描き続けるためにはコストを抑えることも大切だ。
どんなに漫画を描きたくても、画材を買えなければ意味がない。


だからと言って、シャープペンシルの線画だけでは見栄えがしない。
せめて色を塗れば、自分の画力の無さを少しは誤魔化せるだろうという打算的な考えもあった。


5月2日に、ぺんてるの「マルチ8」を紹介した。
それをきっかけにイラストを描き始めたが、この製品には不満もあった。
製品のデザインが好きじゃない。もっとシンプルで使い勝手がいいものが良い。
もっと使い勝手のいい製品はないものだろうか。


そんなときに、無印良品で「8色鉛筆芯シャープペン」という商品に出会った。
これだ!!僕が求めていたものはこれだ!!


機能自体はマルチ8と全く同じだが、軸がスケルトンで、芯の残量も分かるし、どこにどの色があるか一目でわかる!!
シンプルで飽きの来ないデザイン。完璧だ!!迷わずこれを買った。


色鉛筆の芯は、マルチ8の専用芯をそのまま使える。
専用芯には、16種類ほどの色がある。


赤・青・緑・黄などの基本色に、黒・茶・肌色・ピンクなど人物に使える色
紫・水色・黄緑などバリエーションがある。


8色色鉛筆芯シャープペンを2本購入して、16色で着色している。
16色しかないの?と不満も聞こえてきそうだ。
僕も最初は色数少ないかな?と思っていたけど、これだけでも十分だった。工夫次第で無限の塗り方ができる。


でも、たった一つだけ不満がある。
灰色」の芯が欲しい!!発売されないかなぁ・・・。

 

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相棒その①

僕は漫画は9割はアナログで描いている。
(吹き出しだけはillustratorで仕上げている)


子供のころは文房具には興味が無くて、書ければいいじゃん!!
という感じで、そこら辺にあったシャープペンシルで勉強していたものだ。


5月2日に、運命的に出会った画材のお陰で、絵を描く楽しみを知ったことを書いた。
そして漫画を描こう!!と。


でも、漫画を描くにあたって、どんな画材を使っていいのか分からなくて
漫画技法書を読んで、つけペンスクリーントーン、デジタルソフト、
いろいろな情報があって混乱したものだ。


なので、お小遣いを使い果たしては、一通りの画材を試してみた。
(今でこそ漫画はお金をかけずに描けているが、始めた当初はいろいろ散財したものだ)


どれもこれも、自分にしっくりくるものがなかった。
僕が大好きな作家さんの一人に『たかはしみき』さんという方がいる。
『こげパン』というキャラで有名な方で、エッセイ本を多数出版している。


その作家さんのエッセイに、ご自身の作品の描き方が紹介されていた。
シャープペンシルで描いてコピーを取って、マーカーで描いています』とあって
シャープペンシルで漫画を描いてもいいんだ!?」と目からウロコだった。


そんなわけで、シャープペンシルで線を描いてみた。
おおっ!!自分が求めていた線だ!!感動したものだ。
それ以来、僕はシャープペンシルで漫画を描くようになった。


その時は、100均で売っているようなチープなシャープペンシルを使っていたが
ちょっと奮発してでも、もっと描きやすいシャープペンシルがないかなと、思うようになった。


自分にとって最高のシャープペンシルを求めて、
大きな文房具屋に行って、一日中シャープペンシルを試し書きした。


ついに見つけた!!プラチナ万年筆『プロユース』だ!!

太くて短い。持ち手の部分が蛇腹状になっている。ぱっと見、不思議な形をしている。
しかし!!それが手にフィットする最高の形状だ。
ずっと握っていても指先が痛くならない。
適度な重みがあって、安定感も素晴らしい。非の打ち所がない!!
僕にとっては、最高のシャープペンシルだ。迷いなくこれを漫画の相棒に選んだ!!

 

シャープペンシルは見つかった。
続いては、シャープペンシルの芯だ。


僕は濃い芯が好きだ。最低でも2Bがいい。
HBの芯はたくさんあるが、2B以上となると種類が限られてくる。

 

何種類かの芯を買ってみて、自分が相棒に選んだのは
三菱『Hi-uni 4B』とファーバーカステルスーパーポリマー 2B』だ。

 

さすが4B!!ものすごく濃く描ける。力を入れなくてもサラサラと描ける。
しかし、描いているうちに芯の粉が大量に出てくるのが難点だ。

 

だから、下書きには『Hi-uni 4B』で描く。
そしてライトテーブルで清書用の紙に重ねて透かせる。
下書きが濃いから、線がはっきり見える。

 

そして、スーパーポリマー2Bでペン入れをする。
芯の粉が出にくいから、力を入れても原稿を汚すことはない。安心して描ける。


描ければ何でもいいじゃん。と言っていた昔の自分が恥ずかしくなる。
それは違う!!ちゃんと自分に合った画材を使うべきなのだ。


他にも紹介したい画材はあるが、続きはまた明日。

 

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粘土

他人とのコミュニケーションは難しいと思う。


価値観、生き方、自分が大切に思うもの、自分がなにをしたいのか。


人それぞれ違うし、違って当然!!
意見をぶつけ合うこともあるだろう。でも否定をしてはいけない。


人間を粘土に例えたとしたら、
意見をぶつけ合うことは、粘土をつぎ足すことだ。
人間的にも大きくなれることだろう。


否定することは、粘土をこそげとることだ。
その人の人間性までも削り取られてしまう。


だから、僕は意見の食い違いがあったときに、
相手に自分の考えを伝えることはしても、相手を否定することはしない。

 


相手を否定しない。口にするのは簡単だ。でも実際には難しい。
嫉妬』から生まれる負のエネルギーは恐ろしいものだ。


僕も他人の作品を見て「どうしてこの作品が、評価が高いの?」と嫉妬してしまうことがある。素直に良さを認められなくて、粗を探して、最終的には全否定してしまう。
そして、他人を傷つけてしまう。それがなによりも恐ろしい。


嫉妬するのは、自分に自信がないからだ。自分に自信が持てば嫉妬心も無くなる。
誰から認められなくても、自分だけでも自分を認められれば、少なくとも嫉妬心から相手を傷つけることはなくなるだろう。


だから、僕は「自分の作品が大好きだ!」と言い続ける。
自分のためでもあり、誰も傷つけたくないからだ。


それでも、相手を否定したい。傷つけてしまいかねない感情に襲われたら、
何も見なかったことにしてそこから離れることだ。何も傷つけないためにも。


自分から距離を置いていった人間もたくさんいる。
嫌いだから離れたんじゃない。傷つけたくないから離れた。
甘い考えなのかもしれないが、僕はそれが正解だと信じている。

 

そう思うと、相手を否定することなく、素直に意見をぶつけ合える関係は、本当に奇跡的で貴重な関係だろう。
一生大切にしたい!!

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自分の絵が好き

昨日のブログの内容で友人とメールをした。


その中で、
あきらっち自身が「どう描きたい」「こんな絵を描きたい」
「ここが自分は出来ないから出来るようにする」
というような明確な目標は出来ていますか?
というメッセージをもらった。


確かに僕には明確な目標がなかった。
「なんのためにこの漫画を描いているのだろうか?」
ということすらも自分でよく分かっていないで漫然と描いていたのだ。


自分がよく分かっていないのに、他人を感動させるような作品を描けるわけがない!!


そして「成長意欲や向上心があってスゴイ」という嬉しい言葉も頂戴した。
果たして僕には向上心はあるのだろうか。


基本的に僕は努力をすることが嫌いだ。面倒くさい。
願わくは、努力せずに画力が上がってほしい!!


今までも「絵の描き方」の本を大量に買ってきた。
勉強するためというより、答えを知りたかったからだ。
読むだけで画力が上がるような本を探してきた。


でも、そんな本などあるわけがない。
他人の力を当てにして、なんとかしてもらえるなんて有り得ない!!
こんな自分が魅力的な作品を描けるわけがない。


結局は、努力して自分の力で画力を上げて、魅力的な作品を作っていくしかないのだ。
今更だけど、ようやくそのことに気が付いたのだ。


僕は何のために漫画を描くのだろうか。どうして一生描き続けたいと思うのだろうか。


自分の絵が好きだから!!
シンプルに考えて行きついた答えがこれだ。


誰から何かを言われたとしても、自分の漫画が世界一だと胸を張りたい。
そのために、もっと努力して画力を上げて自信を持ちたい!!


数日中にに注文した本が届く。
今度こそ、誰から教えてもらおうなんて思わずに、自分から何かを感じ学んでいく!!

 

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あえて色は塗らない!!これから色づけていくのだから!!

原点に返る

遅めのお昼ご飯を食べながらしょうちゃんに愚痴を聞いてもらった。


「自分にとって面白さはなんなのか?」
「もっと画力を上げたい」
そういったことをグダグダと話していた。


pixivで作品をアップしている以上は、本音を言ってしまうと
もっと閲覧数が増えてほしいし、いいね!もついてほしい。
打ち明けてしまうと、自分自身が目標にしていることは
閲覧数1000以上」「いいね!20以上」を達成したい。
現実は、どちらも目標の足元にも及ばない!!


自分が好きで描いているんだから、そんなの気にしたって仕方ない。
評価が低くても描き続けていくしかないんだから!!
分かってる。分かってるけど!!でも・・・!!

 

自分でも分かってはいるが、自分の絵は好き嫌いがはっきり分かれるだろう。
むしろ「嫌い派」が多数を占めているだろうとも。


自分で言うのもおこがましいが、自分の画風は好きだ!!
子供のころからサンリオやサンエックスなどのキャラクターものが好きだった。
リラックマ」や「おさるのもんきち」が大好きで、コレクションもしていた。
だから漫画キャラもリアルなものよりも、三頭身のゆるっとしたキャラのほうが大好きだ!!

 


僕は漫画ではやっぱりBLを描きたい。ほのぼのできる恋愛ものを描きたい。
でも、三頭身キャラでのBL作品はめったに見かけない。


三頭身キャラのBLを描くということは「前例がないことに挑戦している」といえば
カッコいいかもしれないが、結局は一般受けしない作品を描いているだけなのだ。
だから自分の作品は評価されないのだろう。


しょうちゃんから言われたことは
「あきらっちの場合は『自分が描きたいものを描くこと』と『一般受けすること』の両立は難しい!!どっちに重点を置くのかを決めなければいけないんじゃないのか?」と。


「そもそも、あきらっちはきちんと絵の勉強をしたわけじゃない。
デッサンも狂いまくっているし、素人が見ても雑だということが分かる
と厳しい指摘ももらってしまった。


しょうちゃんの言うことはもっともだ。だから決めた!!


今更だけど、もっと絵の勉強をしよう!!
今までは「自分は絵が描けないことは自覚している。だからストーリーで勝負しよう!!」そう思っていた。でもそれだけじゃいけないんだと。やっぱりマンガである以上は「絵でも勝負しないといけない
せっかく作り上げたストーリーも、絵の粗さのせいで腰砕けにしている。
しょうちゃんと話をしていて、改めてそのことに気づかされた。

 

さて、どうやって勉強をしようか・・・。
今でこそ漫画は描くばかりで、漫画を読む時間が無くなっている。
なにも参考にすることなく、自分の感覚だけで描いてしまっているから、成長も頭打ちになっているのだろう。


そこでタイトルの「原点に返る」ということで、今の自分の絵柄に手本になった漫画家さんがいたはずだ!!
自分が大好きな漫画家さんは誰だったのだろう。
記憶の糸をたどって、ようやく思い出した。


桜田ラブ』先生という漫画家だ。


代表作に「ラブ薔薇絵日記」という書籍がある。
三頭身で描かれた独独のタッチと、ハイセンスな展開のエッセイ作品だ。
僕が漫画を描き始めたときに、構図に悩んだときに参考にさせてもらっていたことを思い出した。


でも、いつしかその本を無くしてしまっていた。
何年か前の大掃除のどさくさに紛れて処分してしまったのかもしれない。


もう一度この本を購入しよう。
そして絵の勉強の基本中の基本である、模写からやり直そう!!


さっそくネットで注文した!!

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節約命

先日のブログで、趣味は「ネットゲーム」と書いた。
本当にそれ以外の趣味はないのだろうかと、自分を客観的に見た。


趣味と言えるのか分からないが「節約」は好きだ。
給料日に通帳の貯金額を見て、目標より多く貯金できたら、達成感で幸せな気持ちになる。


もともと、お金がかからない趣味を探していて、漫画を描くことに行きついた。
スクリーントーンとかつけペンとか本格的に漫画を描くための画材も売られているが、
そこまでお小遣いに余裕はない。


紙とシャープペンシル、色鉛筆で十分だ。むしろ僕にとって最高の画材だ!!
いつでも自由に漫画が描けるし、消耗品もお小遣いで買える。


チラシの特売情報を見て、晩ご飯の献立を考える。
スーパーに行って、まずは見切り品や割引シールを探す。
予算より安く買えたら、余った分は貯金箱に入れる。


僕もしょうちゃんも、旅行自体に興味がない。
テレビとかで旅番組を見て、
「ここに行きたいよね」「これ食べたいな」「これやりたいな」とおしゃべりはするが、そのおしゃべりが好きなだけで、実際にやりたいわけではない。


ウィンドーショッピングや通販のカタログを読むのも好きだ。
「これいいな」「これ欲しいな」と思いつつも、思うだけで買わないことがほとんどだ。頭の中で商品を使っている自分を想像したら、それだけで満足してしまうからだ。


ファッションにも興味がない。
いや、服は割と好き。ただ、好きな服が2~3着あるだけで十分なのだ。
着ている服がボロボロになってから、新しい服を買い直す。
中学生の頃にお年玉で買った服があるが、今でもお気に入りでかれこれ20年は着ている。


別に物持ちが良いというわけではない。
せっかく買っても、気に入らなかったらすぐに捨ててしまう。
(ペンタブとか買ってもすぐにしまってしまったし、
裁縫道具や粘土もどこかにしまったか捨ててしまったか)
本当に気に入ったものだけをひたすら長く使い続けるという、両極端な性格なのだ。


休日は、家で漫画を描いたりゲームをしたり、ちょっと家事を頑張ったり。
それだけで十分幸せなのだ心底そう思っている。
でもそう思うのは、こんな僕に付き合ってくれているしょうちゃんが居るからだ。


僕らは全然お金を使わないカップルだ。
我慢しているわけじゃない。食べ物や本とか、必要なものや大切なことにケチることはしない。
余分にお金があっても使い道がないのだ。
だから新聞配達員に転職して収入が下がっても、大きな支障はなかった。
むしろ節約術に磨きがかかって、会社員時代よりも貯金できているくらいだ。


もともと住宅ローンをさっさと終わらせたくて、節約生活で貯金をしていた。
そのおかげで10年でローンが完済した。
ローンが終わった今、さらに貯金が増えていくのだろうか。


でも「どうしてこんなに貯金するの?」と、思われるかもしれない。
今の自分にとっては、一生漫画を描き続けられればいいと思っている。
それができれば、お金なんてあってもなくてもどうでもいい!!


正直な気持ち。

長生きしたい!!一日でも長く漫画を描きたい!!
だから、70歳、80歳になっても安心して漫画を描き続けられるようにするために貯金をしているのだ。


僕はまだ33歳。

せめてあと50年は漫画を描き続けたい!!
しょうちゃんも長生きしてほしい!!
そう思える僕はきっと幸せ者なのだろう。


まだ言いたいことはあるが、取り留めなくなってきたのでまた明日。

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悩む日に

pixivには毎日作品をアップしているが、いつも悩みながら描いている。


本当に自分が描きたいことはこれなのか?
なんのためにこれを描いているんだろうか?


そんな疑問が浮かんでは消える。
「自分が面白いと思うもの」「自分が描きたいもの」を描くのが一番だというけれど、
そもそも「自分にとっての面白さはなんだろう?」という、根本ですら分からなくなっている。


だから時には、描くのが苦しくて苦しくてペンを折り捨てたくなる時がある。


そんなときに「面白いです」というコメントを頂いたときには、涙が出るくらいに嬉しくなる!!
「自分は間違っていないんだ」という気持ちにさせてくれる。


自分がpixivに作品を連載する時に決心していたことがある。
100人中99人から面白くないと言われたとしても、
たった一人だけでも面白いと言ってくれる人がいたなら、
その人のためにも描き続けていこう!!」と。
どんなに描くのが苦しくても悩んでも、温かいコメントやメッセージを頂けるから、僕は描き続けられている。


感謝の気持ちを忘れてはいけない。僕ができるお礼は描き続けることなのだ。
その決心は変わらずに持ち続けていよう!!

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